3種類のCOUNT関数 を使用してセルの個数をカウントすることができます。使い分けは覚えてしまえば簡単です。
- COUNT関数
数値が入力されたセルの個数をカウントする(文字列やエラー値はカウントしない)
- COUNTA関数
空白ではないセルの個数をカウントする(文字列やエラー値、論理値もカウントする)
- COUNTBLANK関数
空白のセルをカウントする(COUNTA関数 の逆)
- その他にもCOUNTIF関数とCOUNTIFS関数があります。別ページで解説しています。
各関数をサンプルを例に解説します。
COUNT関数~範囲内で数値が入力されたセルをカウントする
COUNT関数の使い方
=COUNT(引数1:値1,[引数2:値2]…)
…値1 の中で数値が入力されているセルの個数をカウントします。
- 値1
省略不可。個数をカウントしたいセルの範囲を指定します。
- 値2
省略可。値1 以外のセル範囲を追加で指定することができます(最大255件)。
サンプル2例~数値が入力されたセルをカウントする

=COUNT(B2:B4)
B2:B4には文字列折衝中が含まれますが、COUNT関数 は数値のみカウントするので2を返します。
- 名前の定義を使っても範囲を参照することができます。
例:=COUNT(氏名)

=COUNT(B2:B4,D2:D4)
D列に売上データが追加されており、欠勤が含まれているので同様にカウントしません。テーブル内の数値データ件数である4を返します。
COUNT関数 は数値のみをカウントします。文字列やエラー値等はカウントしません。
- 範囲内の数値データの件数を数える
例:売り上げの合計ではなく件数を数える
- 範囲内に文字列データと数値が混在しているときに数値のみ数える
例:日付と人名が混在したテーブルから日付の件数を数える
状況に応じて後述のCOUNTA関数 と使い分けてください。
COUNTA関数~範囲内で空白以外のセルをカウントする
COUNTA関数の使い方
=COUNTA(引数1:値1,[引数2:値2]…)
…値1 の中で空白以外のセルの個数をカウントします。空の文字列””はカウントされません。
- 値1
省略不可。個数を数えたいセル範囲を指定します。
- 値2
省略可。値1以外のセル範囲も追加で指定することができます(最大255件)。
- 引数はCOUNT関数 と全く同じです。
サンプル~空白以外のセルをカウントする

=COUNTA(A2:A4)
A2:A4は全て文字列なので3を返します。
- エラー値はカウントされますが、IFERROR関数 等で非表示にしたセル(“”)はカウントされません。
COUNTA関数 は空白以外のセルを全てカウントします。COUNT関数 より使用頻度は多めです。
データ個数を取得して、それを他の関数の引数にあてられます。OFFSET関数 と組み合わせる事で、名前の定義や入力規則の範囲を可変させることができます。

COUNTBLANK関数~範囲内で空白のセルをカウントする
COUNTBLANK関数の使い方
=COUNTBLANK(引数:範囲)
…範囲 内で空白セルの個数をカウントします。空の文字列“”もカウントされます。
- COUNTBLANK関数 は範囲 で閉じているブックを参照しているとエラーを返します。
サンプル~空白セルの個数をカウントする

=COUNTBLANK(B2:B4)
B2:B4には空白セルが1箇所あるので1を返します。
3種類のCOUNT関数でセルの個数をカウントする

- COUNT関数 …範囲内で数値をカウントする
- COUNTA関数 …範囲内で空白セル以外をカウントする
- COUNTBLANK関数 …範囲内で空白セルをカウントする
- 範囲は名前の定義でも参照できます。
関数自体は難しいものではありません。COUNTA関数 の項目でも触れましたが、他の関数の引数にあてるケースが割とあります。覚えておけばエクセルの作業が色々と捗ります。