COUNTIF関数 とCOUNTIFS関数 は条件を指定してセルの個数をカウントできます。特定の条件でセル個数をカウントしたい場合に使用します。
- COUNTIF関数
指定した条件を満たすセルの個数をカウントする(条件はひとつだけ)
- COUNTIFS関数
複数の条件を満たすセルの個数をカウントする(条件は最大127個指定できる)
COUNTIF関数
COUNTIF関数の使い方
=COUNTIF(引数1:範囲,引数2:検索条件)
…範囲内で検索条件に一致するセルの個数をカウントします。
- 範囲
省略不可。個数を数えたいセル範囲を指定します。範囲は名前の定義や配列でも参照できます。
- 検索条件
省略不可。範囲内で検索する条件を数値、条件式、文字列、セル参照で指定します。
- COUNTIF関数 は範囲で閉じているブックを参照しているとエラーを返します。
サンプル6例
=COUNTIF(A2:A9,”磯野*“)
検索条件に*ワイルドカードを使用しています。A2:A9に磯野が先頭に付く文字列は4個あるので4を返します。
- 検索条件を文字列で指定する時に“”を忘れないように注意してください。
=COUNTIF(A2:A9,E1&“*”)
検索条件である磯野をセルで参照しています。先出のサンプル同様、4を返します。セル参照部分は“”で括らずに&で結合して下さい。
=COUNTIF(氏名,”フグ田*”)
A2:A9は氏名で名前定義されています。フグ田が先頭に付く文字列は3個なので3を返します。
- 名前の定義で参照すると可読性が上がります。ファイルを共有するのであればおすすめです。
=COUNTIF(B2:B9,””)
B2:B9には空白セルが1個あるので1を返します。
- 空白以外を指定する場合は=COUNTIF(B2:B9,”<>”&””)とします。対象が文字列のみの場合は=COUNTIF(B2:B9,“*”)でもOKです。
- =COUNTBLANK(B2:B9)でも同じ結果を返します。
=COUNTIF(B2:B9,”>=18″)
B2:B9に18以上の数値が4個あるので4を返します。
条件式の比較演算子 | 意味 |
---|---|
> | より大きい |
>= | 以上 |
< | 未満 |
<= | 以下 |
<> | 不一致 |
= | 等しい |
=COUNTIF(D2:D9,”>1960/3/21″)
D2:D9に1960/3/21より大きい日付が2個あるので2を返します。
- 日付をセルで参照する場合はサンプル2と同様です。セル参照を“”で括らずに&で結合してください。
例:=COUNTIF(D2:D9,”>”&F2)
COUNTIF関数 は検索条件をひとつしか指定できません。複数条件を指定したい場合はCOUNTIFS関数 を使用してください。
COUNTIFS関数~複数条件の指定が可能
COUNTIFS関数 は条件を複数指定できます。構文はCOUNTIF関数 と基本同じです。
COUNTIFS関数の使い方
=COUNTIFS(引数1:検索条件範囲1,引数2:検索条件1[検索条件範囲2,検索条件2]…)
…検索条件範囲内 で検索条件 に一致するセルの個数をカウントします。
- 検索条件範囲
省略不可。個数を数えたいセル範囲を指定します。範囲は名前の定義や配列でも参照できます。
- 検索条件
省略不可。範囲内で検索する条件を数値、条件式、文字列、セル参照で指定します。
サンプル~複数条件で検索
=COUNTIFS(A2:A9,“磯野*”,C2:C9,“女”)
A2:A9で先頭に磯野が付く文字列は4個、かつC2:C9で女の文字列は2個なので2を返します。
条件が複数指定できることを除けば、COUNTIF関数 と同じ関数です。条件の指定方法はCOUNTIF関数 のサンプルを確認してください。
複数条件のときはCOUNTIFS関数を使う
- 検索条件が1つの場合…COUNTIF関数
- 検索条件が2つ以上…COUNTIFS関数
条件式にセル参照が入る場合、参照を“”で括らないことさえ気を付ければ難しい関数ではありません。ただ、処理速度が遅めの関数でもあるので使い過ぎには注意してください。