エクセル 関数 引き算
Google検索で「エクセル 関数 引き算」というサジェストを偶然見つけました。エクセルに引き算用の関数はありません。演算子–を使って計算をしましょう。
早速結論が出てしまったので、掛け算と割り算についても読んで帰っていただけたらと思います。
エクセル 関数 掛け算
PRODUCT関数
- PRODUCT関数 …英語で「積」を意味する関数です。
ヘルプ引用
PRODUCT 関数は、引数として指定された数値を乗算し、プロダクトを返します。 たとえば、セル A1 とセル A2 に数値が含まれている場合は、数式 =PRODUCT(A1, A2) を使用して、これらの 2 つの数値を乗算できます。 また、乗算 ( * ) 数学演算子を使用して、同じ操作を実行できます。たとえば 、=A1 * A2。
PRODUCT 関数は、複数のセルを乗算する必要がある場合に便利です。 たとえば、式 =PRODUCT(A1:A3, C1:C3) は =A1 * A2 * A3 * C1 * C2 * C2 * C3に相当します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/product-%E9%96%A2%E6%95%B0-8e6b5b24-90ee-4650-aeec-80982a0512ce
構文
=PRODUCT(引数1:数値, [引数2:数値], …)
- 引数1(ひきすう)は省略不可、引数2以降は省略可です
- 引数は最大255個まで指定できます。
- 引数がセル参照(A1やA1:C3等)の場合は数値以外(文字列、空白、論理値)は無視されます。エラーにはなりません。
SUM関数と同じ使い方で大丈夫です。
エクセル 関数 割り算
割り算は少し特殊です。必要があれば、3つの関数を状況に応じて使い分けて下さい。
- QUOTIENT関数 …英語で「商」を意味する関数です。
- IMDIV関数 …Imaginary Divisor? or Divided?で「虚数の割り算」みたいな感じでしょうか。2つの複素数の商を返す関数です。
- MOD関数 …modulo演算の頭文字です。剰余を返す関数です。
QUOTIENT関数
ヘルプ引用
ヒント: 数値を除算する場合は、 Excel には DIVIDE 関数がないので、 “/” 演算子を使用します。 たとえば、5 を 2 で割る場合には、セル内に=5/2と入力すると、2.5 という結果が返されます。 これらの同じ数値に対応する QUOTIENT 関数=QUOTIENT(5,2)では、QUOTIENT では剰余が返されないため、2 を返します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/quotient-%e9%96%a2%e6%95%b0-9f7bf099-2a18-4282-8fa4-65290cc99dee?ns=excel&version=19&syslcid=1041&uilcid=1041&appver=zxl190&helpid=xlmain11.chm60465&ui=ja-jp&rs=ja-jp&ad=jp
構文
=QUOTIENT(引数1:分子, 引数2:分母)
- 引数1は分子です。省略不可。
- 引数2は分母です。省略不可。
- 戻り値(関数の返す値 = 答え)は小数点以下が切り捨てられます。
- 引数に数値以外の値を指定するとエラー#VALUE!を返します。
- 引数2にゼロを指定するとエラー#DIV/0!を返します。
掛け算と違い、演算子を使った計算結果と違いがあります。QUOTIENT関数は商の整数値を返します。
小数点以下を切り捨てるROUNDDOWN関数を使っても同じ戻り値を返すことができます。
=ROUNDDOWN(分子/分母,0)
IMDIV関数
本来は複素数の割り算をするのに使用する関数です(座標を求めたり回転させたりとか)。が、戻り値が特殊ではあるものの、普通の割り算としても使用可能です。小数点以下も返します。
構文
=IMDIV(引数1:分子, 引数2:分母)
- 引数1は分子です。省略不可。
- 引数2は分母です。省略不可。
- 戻り値は小数点以下も返します。
- 戻り値は文字列です。
戻り値は文字列です。参照しても、計算に使用することはできません。戻り値を数値にしたい場合は以下のようにします。
1.計算結果に1を掛ける
=IMDIV(引数1:分子, 引数2:分母)*1
2.VALUE関数 で文字列を数値に変換する
=VALUE(IMDIV(引数1:分子, 引数2:分母))
あえてこの関数を使って割り算をする理由はほとんどの場合ないと思います。特に理由がなければ演算子/で計算しましょう。
MOD関数
割り算の商ではなく、余りを返す関数です。
ヘルプ引用
数値を除数で割ったときの剰余を返します。 戻り値は除数と同じ符号になります。
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/mod-%E9%96%A2%E6%95%B0-9b6cd169-b6ee-406a-a97b-edf2a9dc24f3
構文
=MOD(引数1:分子, 引数2:分母)
- 引数1は分子です。省略不可。
- 引数2は分母です。省略不可。
- 引数2にゼロを指定するとエラー#DIV/0!を返します。
サンプル
行番号を2で割った余りで、偶数行か奇数行かを判定できます(余りが0なら偶数行、1なら奇数行)。条件付き書式と組み合わせることで、「偶数行だけ塗りつぶす」といったことが可能です。
まとめ
存在しません。演算子–を使って計算します。
PRODUCT関数 を使います。SUM関数 と同じ使い方で大丈夫です。
SUMPRODUCT関数 も存在だけは知っておきましょう。
小数点以下を切り捨てたい場合はQUOTIENT関数 を、余りを返したい場合はMOD関数 を使います。
無理に関数を使う必要はありません。演算子で計算できるものは演算子で計算しましょう。