VALUE!の意味は状況によって違います。#VALUEエラーが意味するところとその修正方法をサンプルを使って9パターン解説します。「エラーは非表示にする」という方法もありますが、まずはエラーを修正するところから始めましょう。
目次
データの型が合っていない
数式の参照、関数の引数でデータの型(数値、文字列)が合っていないと#VALUE!を返します。
- =A1+A2 A1セルに文字列あ、A2セルに2を入力すると#VALUE!が返ります。
- =DAY(A1) A1セルにあを入力すると#VALUE!が返ります。
- =DATEVALUE (A1) A1セルに44502(シリアル値)を入力すると#VALUE!が返ります。
引数がエラーを参照している
数式がエラーを参照していると#VALUE!を返します。
- B2セルが文字列になっている為、D2セルでエラーが返ります。D2セルを参照しているD6,D7セルもエラーになります。
VLOOKUP関数で列番号にテキストが含まれている、または0より小さい
VLOOKUP関数 の引数列番号の指定が文字列、または0より小さいと#VALUE!を返します。
- =VLOOKUP($G$1,$A$2:$D$5,0)
引数列番号が0で指定されていると
#VALUE!を返します。
特定の関数が閉じている別ファイルのセルを参照している
エクセルは閉じている別ファイルのセルを参照することができます。しかし、閉じている別ファイルのセルを参照すると#VALUE!を返す関数が存在します。MicroSoftも認識している既知の問題です。
- SUMIF/SUMIFS
- COUNTIF/COUNTIFS/COUNTBLANK …等
引数が参照しているセルの文字列が 255 文字より長い
引数検索値、検索条件、文字列等を持つ関数に、255文字を超えるセルを参照させると#VALUE!が返ります。
SUMIFS関数で条件範囲引数と合計対象範囲引数が一致しない
条件範囲引数と合計対象範囲引数が同じ行数と列数を参照していないと#VALUE!を返します。
- =SUMIFS(C2:C4,A2:A5,A7,B2:B5,B7)
引数合計範囲が3列しか参照されていません。
#VALUE!を返します。
SUMPRODUCT関数で配列同士の要素数が異なる
- =SUMPRODUCT(B2:B5,C2:C4)
数量の要素数4に対し、単価の要素数が3しかありません。
#VALUE!を返します。
文字列を検索する関数で検索文字列の値が見つからない
文字列を検索する関数で検索文字列が見つからなかった場合、完全一致が条件の関数では#VALUE!を返します。
- =FIND(“gundam”,”Gundam (RX-78)”,1) #VALUE!が返ります。
文字列を検索する関数で検索文字列の開始位置が適切ではない
引数開始位置に0を指定すると#VALUE!を返します。
- =FIND(“G”,”Gundam (RX-78)”,0) #VALUE!が返ります。
引数対象の文字数以上の数値を開始位置に指定すると#VALUE!を返します。
- =FIND(“G”,”Gundam (RX-78)”,15) Gundam (RX-78) は14文字なので#VALUE!が返ります。
エラーを表示しない方法
どうしてもエラーを回避できない場合はエラーハンドリングを行います。IFERROR関数を使用してエラーを非表示にしましょう。
その他のエラーも別のページで解説しています。
【Excel】エラー全般対処法まとめ
エクセルのエラーについてまとめました。流し読みしてもらえれば、大半の疑問は解消します。詳細記事へのリンクも貼ってあるので詳しく知りたい人はリンク先も読んでみ…